概要
Relative Strength Indexの略。
代表的なオシレーター系指標の一つで、全体の振れ幅に対して上げ幅がどれくらいかを見ることで買われ過ぎ、売られ過ぎを示唆してくれる指標です。
0%~100%の範囲で推移します。
J.W.ワイルダーによって開発された指標ですが、のちにカトラーによって改良されたバージョンも存在します。
両者は計算式としては同様ですが、式に使用する平均値の算出方法が異なります。
ワイルダーバージョンは指数移動平均(EMA)を、カトラーバージョンは単純移動平均(SMA)を採用しています。
ここではカトラーバージョンという前提で話を進めさせていただきます。
計算式
遡るバー数をX本とした場合
RSI(%) = 過去X本の上昇幅の平均値 ÷(過去X本の上昇幅の平均値+過去X本の下落幅の平均値)× 100
計算式(EXCEL)
活用例
まず、上方ラインと下方ラインを設定します。
RSIの場合は上方70%、下方30%が一般的に使用されている数値です。
●カウンターエントリーのトリガーとして
終値(もしくは短期移動平均値)が、
上方ラインを上抜いた後、下回った時点で売り、
下方ラインを下抜いた後、上回った時点で買い。
●トレンドフォローエントリーのトリガーとして
終値(もしくは短期移動平均値)が50%ラインを上抜いたら買い、50%ラインを下抜いたら売り。
●局面分析目的に使用する場合
100%をいくつかのゾーンに分割し、
下位ゾーンから上位ゾーンに移った時は上昇局面と判断、
上位ゾーンから下位ゾーンに移った時は下降局面と判断。
例えば、5つに分け、
価格が0~20%未満ゾーンから20%以上~40%未満ゾーンに移ったら上昇局面と判断、
さらに、
40%ゾーン~60%未満ゾーンに移った場合、上昇局面継続、
その後、
下位ゾーンに移った場合に下降局面と判断を転換する。
●RSIの移動平均を求めシグナルとして使用し、
RSIがシグナルを上抜いたら買い、下抜いたら売り。
まとめ
オシレーター系指標は先行指標ですのではまれば大きな利益を上げられる反面、合わない場合は散々な状況に落ちりやすく安定性という点で問題があります。
RSIも例外ではありません。
運営者の場合、システム作りの際はサブ指標としてストキャスティクスとRSIを取り敢えずは採用するのですが、ほとんどのケースで成果が思わしくない為に最終的にはRSIをはずしてしまっています。
あくまでも私見ですが、オシレーター系の指標としてはストキャスの方が有効なのではと感じています。