ZIGZAGの計算式(EXCEL)と使用方法

テクニカル指標

概要

一定のルールに従って高値と安値が順次確定されそれらがラインで結ばれるので結果的にジグザグ形状を呈するテクニカル指標です。

ZIGZAGを表示することでローソク足の細かいノイズを除けるのでトレンドの方向を認識しやすくなります。

終値を対象として計算する場合と高値・安値を対象として計算する場合があります。

終値ベースのZIGZAGの場合、

上昇トレンド中に暫定高値から終値がX%下落した時点で直近高値が確定、トレンドは下降トレンドに転換したとみなします。
下降トレンド中に暫定安値から終値がX%上昇した時点で直近安値が確定、トレンドは上昇トレンドに転換したとみなします。

高値・安値ベースのZIGZAGの場合、

上昇トレンド中に暫定高値から高値がX%下落した時点で直近高値が確定、トレンドは下降トレンドに転換したとみなします。
下降トレンド中に暫定安値から安値がX%上昇した時点で直近安値が確定、トレンドは上昇トレンドに転換したとみなします。

終値ベースの計算式(EXCEL)

本稿で使用している計算式はよくFXの記事で紹介されているものとは異なります。その点ご了承ください。
1行目は暫定的に上昇トレンド中とみなしTRENDには1をセットしています。

暫定ZIDZAG(表右端)の段階では下記の表のように同一値が複数出現する可能性がありますので、同一値が続いた場合は最初の数値だけを生かすように確定ZIGZAGの欄で補正しています。又、スペースのままではチャート表示ができませんのでスペースの場合はNA()を埋める補正も同時に行っています。

高値・安値ベースの計算式(EXCEL)


活用法

●エントリーのトリガーとして採用する。TRENDの1への転換で「買い」、-1への転換で「売り」等。
●的確なトレンドラインを引く為のサポート指標として利用する。
●チャートパターン分析に利用する。
●シストレの売買モデルを構築する際のトレンドラインブレイクの判定に利用する。

まとめ

ZIGZAGと同様の指標としてピークアンドボトムや転換点がありますが、直前の山もしくは谷の確定方法はZIGZAGが一番単純で分かりやすいかと思います。

変化率によってジグザグの様相が異なってしまいますので、使い方はかなり難しい指標だと思いますが、指標としてのZIGZAGのポテンシャルはかなり感じています。

ZIGZAGを使用してトレンドラインを設定し、トレンドラインブレイクをエントリーのトリガーとするシステムを作成したいという思いだけは以前からあるのですが、実際にはまだ取り組めていません。

上記、活用法の4番目が今後の新規開発の一つのテーマです。

 

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